関東甲信越・東京支部第58回合同学術集会
会長挨拶
2018年度の学術集会を担当する落合亮一(東邦大学医療センター大森病院・麻酔科)です。
地方会は、移動距離も少なく、また週末に開催されるために参加しやすい集会です(参加点数も、お得感がありますよね?)。
地方会は、若手麻酔科医にとって発表の登竜門的な位置付けでもあり、演者の緊張と座長や聴衆の寛容のバランスを絶妙に取る必要があります。ポスターセッションに応募される皆様は日頃の腕試しとして是非、チャレンジしてください。また、座長をお願いする皆様、楽しい未来を紹介できるような采配をお願いします。
今回は、特別なテーマを設けませんでした。
それは、私たちを取り巻く環境が爆発的に拡がりつつあり、一言に集約できなかったからです。
麻酔科を中心とした『周術期医療』は、加速度的にそして飛躍的に変貌を遂げています。
日本麻酔科学会が推進してきた「周術期管理チーム」プロジェクトは、アメリカ麻酔科学会の Perioperative Surgical Home (PSH) や英国の NPO である Evidence Based Perioperative Medicine (EBPOM) と同様に、多職種連携で早期離床・早期退院をゴールとした活動です。
しかし、教育環境の整備を中心に発展してきた周術期管理チームは、認定制度をはじめとして非常にユニークな発展を遂げてきました。実際、私の施設では、2011年に本プロジェクトを導入以来、平均在院日数が 2.5 日も短縮していることが確認され、その意義が検証されたものと考えます。本集会でも、新興国における急性期医療の支援も視野において、次のステップを考えたいと思います。
もちろん、専門医共通講習や領域講習もふんだんに用意しますし、恒例の優秀演題の選抜と表彰も企画いたします。同時に、周術期管理チームセミナーもございますので、職場の皆様も奮ってご参加ください。
皆様のご協力を得ることが学術集会の成功には不可欠ですので、どうぞ宜しくお願いを申し上げます。